久しぶりで夜のコンサートへ行った。
半年も前にチケットを買ったので「日にち」を忘れない事が「重要課題」と言えた。

9月にミュンヘンフィルの首席指揮者に就任したワレリー・ゲルギエフがミュンヘンフィルを率いて
来日。日本にお披露目の公演と言うことであろう。
この夜の演目はベートーベンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」とチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」。
ピアニストに辻井君を迎えた。海外では何度かゲルギエフと共演しているが日本での共演は初めてだそうだ。
辻井君の才能は大変高く評価され、多くのメディアで紹介されている。
テレビ出演も多く「生演奏」を聴きたい人も多いだろう。そういう私もその一人であることは否めない。
さ~て、先ずは腹が減っては・・と、サントリーホールの近くの「お茶漬け屋」さんで夕食を取った。

そこそこに食事を終えて、ホール前の広場へ出ると

まぁ、きれい! クリスマス・シーズンらしいオブジェが水場(噴水だった?)を照らしている。
コンサートは「素晴らしい~」の一語に尽きたが、私は「皇帝」が大好きなので思わず身を乗り出して聴いた。
辻井君の指の見える座席を取っていたのでよかった~。
何んだかあの指の先から響きが滲み出して流れるようなピアノの旋律。演奏を批評できる分際でないので
ただただ「素晴らしいかった~」にとどめておきたい。

アンコールは3曲も聴かせてもらった。ピアノ曲はメロディーは知っていても題名が浮かばないのが
殆どなのに3曲とも題名を知っていた、嬉しいアンコールだった。
ミュンヘンフィルのチャイコスフキー6番も勿論、私を眠らすことのない演奏だったが一部の聴衆の
間違った態度に、隣の夫は「あれを目にした気難しい指揮者だったら演奏を辞めちゃう人もいるよ」と
ため息をついていた。そんな事は抜きにして、久しぶりの「ライブ演奏」に充実の時を過ごした。