
「喜作新道」を開いた彼のレリーフが掲げられていた。

すぐに槍ヶ岳と大天井岳への分岐に着く。私たちは左の「大天井岳」への道を行くので、
「表銀座縦走路」と分かれて、最後の上りにかかる。これがとてもキツイ時間となった。

500mから100mごとに立て札があって、小さな目標となるのは私としては
気に入っている。

時々、休みながら歩いて来た縦走路を眺められるのは嬉しい!

やっとの事で「大天荘」が見えた、嬉しい瞬間。

小屋の外のベンチに荷物をおいて、直ぐに山頂を目指した。10分位で
山頂に着ける。

「常念山脈」の最高峰【大天井岳】(2922m)に立てた!
山頂には若いカップル(とても感じの良い子たち)と4人で占領して
楽しい山談義をした。彼らはもう5日目で今日、素晴らしい
景色を堪能してから下山するそうだ。

眼下に「大天荘」。そして、先にはこれから行く「常念岳」彼方には「富士山」も
見えた。

少しズームして、涸沢カール。

私の好きな「鷲羽岳」(かと思うが?)

碧く見えるのは「高瀬ダム」。そこから厳しい「ブナ立て尾根」を上った事を
思い出した。素晴らしい景色の世界から去り難い。

「大天荘」に戻ってきた。

小屋の外のテーブルで「燕山荘」特製のお弁当。
おこわ弁当がとても美味しかった~。
ブタさんはもっと食料を捜している様子。まだ先があるから
しっかりと食べなくては!

ハイマツ帯の道を進む。

可愛い「ホシガラス」がハイマツの実をせっせと集めている。何羽も飛び交っていて
つい、足を止めて追いかけて見た。

自分の隠し場所?で松ぼっくりを突いているホシガラス。

少し雲だ出てきたかな?それでも気持ちの良い道が続く。

この写真中央に「イワヒバリ」がいた。手前の草の穂で陰になってしまった(涙)

本当は好きでないのだがサルがこんなに高い所まで上がって来ている。
この数年間でライチョウが減っているが、この猿がライチョウの卵どころか
親鳥まで捕獲して食べてしまうことが判明した。とても残酷なシーンを撮った写真を
見たが、目を覆ってしまった。猿も生きて行くためとはいえ、どうしたものかなぁ?

常念岳への道が見える。少し下ってから「横通岳」の山腹を巻きながら進む。

絨毯のようなハイマツの中を進む。

漸く、眼下に「常念小屋」が見えた。小屋までは30分以上も下った。
小屋の到着は夕方になってしまったので、この日は常念小屋でゆっくり過ごす
ことにした。
翌日の明け方に雨が降り、残念がら「常念岳」登山は断念して、
「一ノ沢」へ下った。天気はまぁまぁで無事、登山口に着き、帰りに安曇野で
ドップリと温泉に浸かって、都会に戻った。