やまねの日記

やまねの山歩き

2013年08月

八ヶ岳を歩く・天狗岳(2645.8m)~黒百合平~唐沢鉱泉

貸切だった「山びこ荘」のおじさんにお礼を言って、小動物たちとの楽しい遭遇の思い出を胸に

(ちょっと、オーバーだったかな?)小屋を後にした。昨日の【硫黄岳】の感激も加わり2人共

気分も体調も好調で、まず【箕冠山(みかぶりやま)】に向かう。

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 たった一本咲いていた「ミヤマバイケイソウ」

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 ツガかシラビソの芳香のする道を進む。この辺りはシャクナゲの木が多く、花の頃は綺麗だろうなぁ
と思った。

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 間もなく広い分岐に出た。ここが【箕冠山】山頂。【根石岳・天狗岳】方面へ右折する。
箕冠はなんと読むのだろうと思っていたのが分かり、スッとした。
樹林をちょっと抜けると視界が開ける。

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左手の斜面に張り付いたように見える「根石山荘」。ここの周りの砂礫地にコマクサの大群落(保護地)が
あるが殆ど咲き終わっていた。縦走路が見える、こういう景色は大好きだ。左奥の天狗岳は雲の中。

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 その縦走路を上り始めて振り返って見ると奥に【硫黄岳】その前の平らな山は【箕冠山】

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 【根石岳】(2603m)山頂。すっきりと雲が去って、左は【西天狗岳】右が【東天狗岳】

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 青空のもと、【東天狗】に登り出す。

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 「ミヤマウイキョウ」
乾燥した砂岩礫の道となり花もそれなりに頑張って咲いている。

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 脇の岩壁に「イブキジャコウソウ」触れるとタイムの香りがする。「イワオウギ」終わりかけている。

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 「タカネニガナ」

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 「ミネウスユキソウ」(コマウスユキソウを思い出した)

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 「ミヤマオトコヨモギ」の立派な株。

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 青空に向かって「ブタさん、頑張れ!」

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 「東天狗」の山頂を見上げる。

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 「山頂だよ~!」とブタさん。やまねの大好きな鎖場の岩登り。

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 【東天狗岳】山頂。後ろは【西天狗岳】

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 山頂から」【西天狗岳】を臨む。

少し休んで、登山者の往来を眺めたり・・20分位で行けるとの事で向かいの【西天狗岳】へ出発。

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 「リンネソウ」。山小屋」の人が「今はハイマツの下に「リンネソウ」が咲いているよ」と話して
くれたので、覗いてみた。

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 【西天狗岳】山頂。(2646m)三角点はこちらの山頂にある。

向かいに連なる硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳を眺めながら昼ご飯を食べた。最高の気分!

さて、「黒百合平」方面へ向かったが「天狗の庭」経由で歩き始めた。

失敗!!ここは延々と大きなゴロ岩を渡り歩いて、アップダウンの連続~~。

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 ようやく「天狗の奥庭の上」まで来たがもう足がふらふら。

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 「トウヤクリンドウ」が咲き始めていた。

この後、ヨレヨレになって、黒百合ヒュッテに到着。しばしの休憩はしたものの、まだ下りの道は

長い。気を引き締めて歩き始めたが、ここも大きな石ごろの道が続き、次第に苔などが付いて滑りやすい。

上ってくる人たちも「フーフー」言いながら頑張っている。 「渋の湯」に出ようと思ったがバスに

間に合わなそうなので、「唐沢分岐」で「唐沢鉱泉」へ下ることにした。そこでタクシーを頼んで

下り始めた。「あ~良かった!普通の道だ~」。元気を取り戻して歩を進めた。

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 4時15分前に「唐沢鉱泉」への分岐に到着。

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 タクシーの窓から「カモシカ」を発見。あまり怖がらずにのっそりと歩いて茂みに消えた。

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 JR茅野駅に着くと50分の時間があったので荷物整理をして、お腹もペコペコだったので
冷い麺を食べて、最後にこの「かき氷」で充実の山旅を〆た。

ブタさん、ありがとうございました!又ね。 

八ヶ岳を歩く・小動物との出会い

【硫黄岳】から小屋に戻り、夕食は5時半。ここはランプ、しかもトイレは10mほど先にあるので

明るいうちになるべく済ませたい。洗面、歯磨きはできないという、やまねにとっては最適!環境だ。

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 「山びこ荘」前で。

夕食前、まどの外の餌場(ひまわりの種だけ)に「ウソ」のファミリーが食事にやって来た

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 ♂は首に朱赤の襟巻(涎かけ?)。
 
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 黒い頭で地味な鳥が♀。茶色っぽいのは子供。見ていると、やはり♂鳥は強くて
子供たちが側にくるとすぐに追い散らす。

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 夕食が終ると小屋の中はこんな状態。小屋のおじさんと楽しい会話で次なる訪問者を待っている。

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 7時半頃に来るという小動物。来た~!「わ~!モモンガだ~」
もちろん初めて見たのでその大きな目玉!シッポが背中にぴったりと収まっているのがなんとなく
可笑しい。お腹の脇のマントのような部分は後ろ足の前に見事に畳まれている。

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 ふっと見ると水場に小さな「ヤマネ!」が現れた。黒い背中の筋ですぐにわかる。
それにしてもこんなに小さいとは。可愛らしくて目は釘付け。やまねが「ヤマネ」と
初対面した瞬間だ。

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 小屋の隅の本箱に入ってきたヤマネ。仕草が可愛い。

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 ヤマネが小さな隅の穴から帰ると入れ替わりにモモンガが登場。ポリポリとよく食べる。

野生も動物に餌を与えてはいけないといわれる昨今ではあるがこの小屋を建て替えた20年以上前

小屋の板を齧って侵入してきたそうだ。その頃からもう10代くらい世代が変わっているらしい。

冬は冬眠するので6月に入ると小屋に又、現れるそうだ。毎晩おじさんはこの子等と会うのが

楽しみのようで、個々の性格まで話してくれた。

朝食も5時半とのことで2階の部屋に行くと梁にヤマネが歩いている。夜中に顔の上を歩かれた

人が居たらしい。そういうのが苦手の人はここに泊らないでほしい。

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 朝、5時頃、窓辺にリスが現れた。朝の光で尾が透けて見えておもしろい。本人は必死で食べている。

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 東の空。ご来光だ。

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 モモンガが木をスルスルと降りていく。

小動物との出会い。ちょっと興奮気味の一夜だった。
 

八ヶ岳を歩く・硫黄岳(2760m)

8/8~9で八ヶ岳を歩いてきた。同行者はブタさん。

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 1泊2日の山旅で、コースは地図中央辺りの桜平~オーレン小屋~夏沢峠から南側の硫黄岳~夏沢峠
2日目は夏沢峠から北へ~箕冠山~根石岳~東天狗岳~西天狗岳~東天狗岳~天狗の奥庭~黒百合平~唐沢鉱泉。

茅野駅からタクシーで桜平に入り、てくてくと夏沢鉱泉へ。

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 清楚な色彩のキバナノヤマオダマキ。

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 夏沢鉱泉で「登山届」を出し、ふと横を見ると8月8日は「八ヶ岳の日」だそうだ。
ゴミ袋をもらって出発した。

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 キオンが1本道端で咲いている。

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 八ヶ岳らしさは、こんなにやわらかそうな苔のカーペットとその中に包まれるようにして
育つ何種もの草たち。オサバグサの葉が印象的。

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 ゴゼンタチバナ。4枚葉の子供たちは沢山育っていたが初めて花を咲かせている6枚葉をもつ「大人」
に遭遇。

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 真っ白でやさしい感じのヤマハハコ。

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 タカネグンナイフウロが渓流の脇に。

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 気持ちのいい森の中を進む。

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 明るい場所で空を見上げると夏らしい青空と白い雲。早くあの頂に飛んで
行きたい気持ちになる。

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 突然蝶が舞ってきて目の前の枝で羽を休めた。わぁ~~大好きなアサギマダラ!
光の具合できれいな空色がはっきりしなくて残念だけどうれしいなぁ~~。

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 「オーレン小屋」についた。かなり立派になって増築中の建物もある。

ここの水は冷たくて美味しい。ブタさんはペットボトルに詰めて出発。

小さな花壇(自然の)にコマクサ、白い高山のケシの花(名前がわからず)があった。

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 オーレン小屋はこの先、夏沢峠方面。箕冠、根石岳方面。峰の松目、硫黄岳方面への
分岐点となっている。私たちは夏沢峠に直行。

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 のんびり30分も歩くと開けた「夏沢峠」に着いた。「山びこ荘」の背景にに硫黄岳の爆裂火口壁が
見える。

「山びこ荘」に泊まるので荷物を置かせてもらった。「今日は何人位の宿泊かしら?」と管理人の

人に尋ねると「2人だけ」つまり貸切だと言われ大喜び!(小屋の人は面倒くさいと思ったでしょうが)

前に妙高へ行ったときも「黒沢ヒュッテ」がY子ちゃんと貸切だったのを思い出した。

体裁悪いが、腰に物をぶら下げて、身軽で硫黄岳に向かう。道は段々と急坂となりザレたり石になったり

足元の変化が面白く、ときおり立ち止まって振り返ると随分と登ってきたのがわかる。

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 青い所が夏沢峠の小屋。奥に覗いているいるピークは天狗岳でしょう。

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 コウメバチソウが斜面に可愛らしく点在している。

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 やっとの事で爆裂火口の見える所に着き、2人で感激の声をあげた。オンタデの花か?

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 疲れてきたので「この辺りで戻る?」との声もしたが「もうちょい、あのケルンまで頑張ってみる?」

とか言いながら上を目指す。

もう3時半近くになっていたので下りの人ばかり。人数的には少ない。単独の若い男性が

「あそこにカモシカがいるよ」と指差す方を見るとケルンの少し下の草地を横切っていた。

疲れは吹き飛ばないけれど、一寸元気をもらって登り続ける。

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 次に元気をくれたのはコバノコゴメグサ。斜に白い星を撒いたように咲いている。

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 そして、ついに山頂!

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 「わ~すご~い!」思わず歓声を上げたのは山頂の向こうに南八ヶ岳の山々が連なってお待ちかね!

初めてじゃないのにこの景観があったことを忘れていた。ブタさんは「諦めなくてよかった~!」と

大感激。

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 迫力あるなぁ~!後ろは【横岳】と【赤岳】

持ってきたおむすびやお菓子など食べて、さぁ小屋に戻りましょう!

木曽駒が岳~雲上のお花畑をめぐる~④

【伊那前岳】でハクサンシャクナゲやイワツメクサに逢えたり、千畳敷カールを青空のもとに

俯瞰できたり・・皆、すっかり気分良く「乗越浄土」に戻ってきた。

「八丁坂」を下り始めたが、上ってくる人が多く大分待たされたりしながら下った。前を行く

Y子ちゃんが「やまねさん~・・・」というので、「えっ?」と見ると、ブログ友の「お山歩さん」

が左側のいい場所で座って、ひと休み中だった。「気を付けて!又、何処かでお会いしたら

よろしく~!」と声を掛け合って別れた。偶然ってあるんだなぁ!と思った。

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 ミヤマゼンゴでしょうか?

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「八丁坂」の途中のお花畑。白いハクサンイチゲと昨日はまだ蕾だったシナノキンバイが綺麗に咲きだした。

坂を下り終えると昨日と同じ時計回りに千畳敷カールの散策路の残り半分を歩いてロープウエイ駅に

向かう。

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 コイワカガミ

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アオノツガザクラ

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 コバイケイソウの花

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 こんなに群落がみられるのは何年先?と思うと又、シャッターを押してしまう。
コバイケイソウが踊っているみたい。

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 「あの稜線、さっき歩いた所よね~」とスマホを向けているブタさん。

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 ありがとう!木曽駒

皆、とても満足して暑い東京への帰途に就いた。

木曽駒が岳~雲上のお花畑をめぐる~③

夜中は酷い風が吹き続けていた。朝には風もおさまったが「ホワイト・アウト」状態だった。

一番奥の部屋で前の廊下を歩く歩く人がいないので結構、混んでいたが静かで早朝出発の

「ガサゴソ」という音を聞かなくて済んだ。例によって私たち最後の方,7時過ぎに出発した。

その頃にはガスも殆ど取れて晴れてきた。

予定は千畳敷に下るだけなので、目の前の【伊那前岳】を散策してから下ることにした。

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のんびりと「朝の散歩」という感じ。

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イワツメクサはとても好きだ。

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 稜線歩きは楽しい。時折、下を覗くと「千畳敷」のロープウエイがもう稼働しているのが見える。


 コマウスユキソウやタカネツメクサ、チングルマなど、朝から可愛い花と挨拶を交わす。

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 ドーナツのような、ケーキみたいにも見えるタカネツメクサの大株。

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 コケモモ。花も実も楽しめる。

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 ハクサンイチゲがグッと低く咲いている。

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 まだハクサンシャクナゲの花が名残惜しそうに咲いている。

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 立派な石碑。

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 多分【伊那前岳】の山頂でしょう。

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 山頂と思われる所に鉄の棒が立っていたが山の「名札」がない。
しかし、二等三角点を見つけた。

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 ここは2883mの【伊那前岳】

稜線上の散歩もここまでにして「乗越浄土」に戻った。土曜日なので朝から沢山の登山者が乗越しに

いて驚いた。さて、私たちは「八丁坂」を下り始めた。
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