やまねの日記

やまねの山歩き

2012年08月

燕岳・あれから10年・⑤ みんなの思い

さぁ、山頂から下りはじめた。

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 気がつくと太陽はかなり高くなって、燕岳から見える山々はすべて朝日を浴びていた。

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 動物・チームも新しい朝を楽しんでいるように見える。

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この素晴らしい景色に足を止めない者はいないでしょう。

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 ハクサンシャクナゲ

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 エゾシオガマ

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 コマクサの群落

可憐な花を見ながら燕山荘に戻り、名残惜しいが8時過ぎに燕山荘を後にした。

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眩しい程の朝日を受けて咲く「シナノキンバイ」

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 富士山を見ながら

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 「さようなら!」燕山荘

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 間もなく「合戦の頭」についた。

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八ヶ岳、富士山、南アルプスの遠望もそろそろ見納め。

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「合戦小屋」で「パイナップル」があったのでやまねも参加して頂きま~す!
甘くて美味しい~~

そのあとも、ベンチで休憩を取りながら全員、怪我もなく下山できた。

ベアちゃんの「ワイン」がちょっと重すぎた(事件?)もあったがみんなのチ-ムワークで

難なくクリア。

第一ベンチからタクシーをお願いしたら下山と同時にタクシーも到着した。

一気に穂高駅近くの「お蕎麦屋さん」に直行してもらった。

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 やはり「とろろそば」が好き!

記録的な暑さの穂高をあとにした。


今回、それぞれの思いを持ったメンバーが思いがけず集まった山旅であった。

燕山荘に泊まりたくて北ア、初めてのベアちゃん。

燕山荘のオーナーの親類にあたるブタさん。毎年、来るように言われて今年こそは!と思っていた。

7年前の燕岳にもう1度、畦地梅太郎さんに作品に憧れているコアラさんとハリネズミさん。

みんなの願いが叶って、よかったね!

やまねも「あれから10年」。どうしても今回は無事に、この足で燕岳を登って下りたかった。

10年前、Y子ちゃんと初めての燕岳からの下山中、転びもしないのに、足首をグリッとして骨折。

下山中の4人の方々に助けられながら山を下った。特に早朝、槍ヶ岳から一気に縦走してきた若いK君。

巨大なザックの代わりに超巨大なやまねを背負ってあの急坂を下ってくれた。K君の重たいザックを

持ってくれた方も本当にありがとう!

「もう、山はだめね」と言ったやまねにK君、「そんなこと事言わずに早く良くなって又、山に

来てください」との言葉に俄然、奮起したやまね。麓の病院で「足首の両側、2本が骨折していますよ」

と言われて思わず不覚の涙を流したものの(酷い痛みがないので、骨折しているとは思わなくも

なかったので)

リハビリの先生に悪態をつきながらも(どうしてそんなに痛いことをするのだ!と毎日喚いていた)、

2カ月半で低山を歩く事が出来た。

Y子ちゃんはじめ、助けてくださった何人もの人たちの事は決して忘れたりしない。

お陰さまで元気に山旅を続けることで感謝を表したいとの気持ちもあって10年目。、

あまり好きではない言葉だけど「リベンジ」の燕岳登山の願いが叶った。ありがとう!!

燕岳・あれから10年④ご来光~山頂を目ざして

≪続き≫燕山荘の夕食は3ラウンドあったが、私たちは2回目。先ほどのおいしいケーキはほんの

ちょっとお腹をくすぐっただけで、ハンバーグをメインにした夕食は全員、ぺロり。

一緒のテーブルの方々とのおしゃべりも楽しんで、いよいよオーナーの御挨拶と

お話。なかなかコマーシャルも上手に嫌みなく話されて笑いを誘った。

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 そして、名物?のアルプホルンの演奏。

楽しい夕食のひと時も終えて、売店の商品の多さにキョロキョロしてしまう。Tシャツ類も

眺めるだけでも楽しい。宿泊者も多かったが、スタッフの気持ちのよい対応で、それぞれ持てそうな

品のお土産をゲットできた。素敵なラベルの付いたワインを「買おうかなぁ?重いかなぁ?」と

悩んでいたベアちゃん。「小さい瓶なら大丈夫よ」とつい、言ってしまった。


曇りで星空も見られなかったが、明朝のご来光を期待しながら寝床に入った。

夜中に目を覚ましたので、そっと、外へ出てみた。風が少しあって寒かったが、

きれいな星、安曇野方面の家々の灯り。それに黒い影の山々。朝が楽しみ!と山荘の戻った。



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 山荘前から。大勢の人がご来光を待ちわびていた。

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 富士山は見逃せない。

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 そして槍も朝日を浴びて・・・

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 槍が岳~笠が岳~双六方面

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朝日に映える燕岳山頂。山頂に登山者がいっぱい

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 山荘前から

朝食は早立ちの人が多く、食堂も空いていた。食後急いで、帰りの荷物整理をして空身で山頂を目指す。

花崗岩の白い砂がだいぶ高くなった朝陽を受けて際立っている。

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 「白い道」を進むと白い斜面にコマクサの群生が谷に向かって広がっている。みんな、ウキウキした気分に見える。

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 クルマユリ

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 振り返ると燕山荘がハイマツ越しにみえた。

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 有名な「イルカ岩」本当に可愛い顔に見える。背景は勿論、槍が岳。

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 コケモモ。

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南アルプスと富士山

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 メガネ岩の処まで登ってみた。

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最後に大きな岩を超えると山頂だ。

素晴らしい展望は以前と全く変わらない。皆、次々に山頂板と共に写真に収まろうと手前で待っている。

この時期ならではの光景なのだろう。360度の景色に後ろ髪をひかれながら、山荘に降りていった。

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 山頂から見た、裏銀座の山々。三俣蓮華に鷲羽岳。大好きな山の連なり。

燕岳・あれから10年・③合戦小屋~燕山荘

【合戦小屋】といえば「スイカ」

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 美味しそうな西瓜を、こんなに可愛い子が売れば、売上げもあがる事だろう。

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でも西瓜が苦手なやまねはお湯を沸かしてコーヒーの準備。高級(?)なおにぎりを
食べて、最後の登りに備えた。

40分も休んだので、いざ出発すると足が重たくて暫くつらかった。それでも可愛い花が

次々に現れて癒された。

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 「ハクサンフウロ」

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 可愛い「ウサギギク」

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 レースフラワーのような「シラネニンジン」

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 「ミヤマホツツジ」蜂が一生懸命に働いている。

25分で【合戦ノ頭】に着いた。

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 ガスが濃くて景色は見えない。晴れていると

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 帰りは晴天でこのように,槍の絶景ポイントである。

この先、約1時間。景色は望めないので足元の花を見ながら軽快に登った。

高山植物が急に増えてきた。

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 「コイワカガミ」

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 「ウラジロナナカマド」赤い実、紅葉の美しさと共に、この可愛らしい花!

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 やっと会えた「チングルマ」。この花を見ると「あ~高い所に来たんだな~」と思う。

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 「オオヒョウタンボク」白い花が終わると2個の赤い実が癒着して瓢箪のような形の実になる。
でも、有毒なので食べてはいけません。

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 「ホソバトリカブト」そろそろ咲き始める頃だ。

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 「ミヤマクワガタ」

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 「ミヤマカラマツ」

次第に【燕山荘】が近いことが分かった時、思わず「もうちょっと登りたいわ~」と言ってしまった。

初めて登った時は結構最後が辛かったが今回はゆっくりと来たので余裕があった。

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 ついに【燕山荘】前に着いた!時間はもう15時50分。ガスに隠れていた山頂も時々サ~っと

晴れて、美しい姿を見せてくれた。

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 【燕山荘】の受付をすると《畦地梅太郎》さんの栞をくれる。ハリネズミさん、コアラさんも
「梅ちゃん」(失礼!)の大ファン。やまねも先月、畦地サンデザインのTシャツを買ってしまった。

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 「展望カフェ」であこがれのケーキセットを頂いた。前に座ったベアちゃんは豪快に,美味しそうに
ビールをあおっている。(できる事ならお付き合いしたいのよ!)

この日はとても混んでいて、夕食前に皆で散歩に出た。

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 「コマクサ」さすがに女王の風格。この大きさの株は20~30年たっているかもね。

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 見つけた!「白いコマクサ」が2株あった。

曇りがちの天気で夕陽は見られなかったけれど、皆、無事に来られた事に感謝!

燕岳・あれから10年・②~合戦小屋

【中房温泉】の登山口までタクシーで約40分(すごく飛ばすので、前に乗ったコアラさん達は

ちょっと青くなっていた)。途中、カモシカが道に出て来てお出迎え。車を止めるとあわてて崖のような山に入って

いってしまった。。

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 登山口にトイレと温泉があって、すぐに急登が始まる。

身支度を整えて、出発した。燕岳の急登は有名だが途中、おおよそ30分毎にベンチが4か所、

そして「合戦小屋」まで約3時間。その上は燕山荘まで1時間と少しの歩行時間。とても登り

易い。初めてのベアちゃんも居るし皆、トレーニング不足と言うので、休みながらのんびりと

登ることにした。

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 第一ベンチに40分で到着。広場になっていて右奥に「水場」への下り口がある。

このベンチからわずかに下った水場へ、3人で水汲みに下りた。

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本当に冷たくて、満たしたペットボトル顔につけると「ひや~」と声をあげてしまう程だ。

このベンチは登山者も多くて、ざわざわ感。十分休んで出発する。

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途中、「イチヤクソウ」が可愛らしい。

第2ベンチの手前で荷物用ケーブルの下をくぐる。

第2ベンチも約40分で到着。皆、息切れしながらも大丈夫そう。ここでも10分程休んで、第3ベンチに向かう

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コメツガの道を登る。ちょっと緩い上りだがすぐに急な道となる。

天気は曇りなので、展望はないが、日差しが少ないし、気温も低いので、体力の消耗が少なくて助かった。

この辺りから花が目に付くようになる。

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ギンリョウソウ。「ユウレイタケ」と呼ばれるだけあって、単にキレイとは言えない。

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シロバナニガナなどが咲いている。


第3ベンチまで、なんとか登ってきた。そろそろ疲れも出てきたようだが、ここからも急登が続く。

15分ほど休んで、出発は12:00を回った。

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梯子を登る。

最後の「富士見ベンチ」まではジグザグの急登続きだ。

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 ミヤマアキノキリンソウ

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 カニコウモリ

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 ゴゼンタチバナ

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 やっと富士見ベンチに着いた。そこで20分以上休んでしまった。さぁ、あとひと上りで「合戦小屋」だ。

花を愛でながら、ゆっくりと登っていく。

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 マイズルソウ

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 ツマトリソウ(妻と理想??)

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 モミジバカラマツ

他にも、キソチドリ、ヤマブキショウマ・・など、白い花が多い。

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 合戦小屋がみえた。みんな、「スイカ」が楽しみで、それだけで元気がでたみたい。

燕岳・あれから10年 ①安曇野

7月下旬から忙しい毎日(オリンピック?)。すぐに1カ月が経ってしまう。言い訳はこれ位にして。。。

7月29日午後、あずさで【安曇野市】の「穂高」へ向かった。

今回のメンバーは、コアラさん、ハリネズミさん、ブタさん(豚をペットにしているMさん)、

それに今回、北アルプス・デビューする、いとこのベアちゃん(リトルベアという雰囲気なので、勝手に

命名)と、やまねの5名の「動物チーム」。初顔合わせのメンバーがいたが、下山までケンカもなく

楽しい山旅となった。

新宿14:00発のあずさで松本~穂高へ。17:30ころ、タクシーで(5人乗れるタクシーを予約しておいた)

前泊のユースホステル(懐かしい~何十年ぶりにお世話になった)に到着。

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緑の木々に囲まれたY・Hに入って行く。

昔のイメージと全く違う。

「ペンション風山小屋」という感じ。2部屋に分かれて荷物整理などをしていると,すぐに夕食だ。

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 今晩のメニューが貼ってある。美味しそう!

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食事がおいしいとこと。このY・Hはコアラさんが捜してくれた時「お食事が美味しいそうよ」
と言っていたのを思い出した。

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メインディシュにデザートまで本当に美味しかった!

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 ブタさんとベアちゃんが「乾杯!!」やまね達はこちら側でジュースで「乾杯!」

夜はブタさんの見つけた、隠し部屋的な「バー」。Y.Hのオーナーの趣味の部屋が小さな「バー」

として、素晴らしい音響でいい曲がながれる中、飲める2人はヨーロッパのビールを、やまね達は

りんごのジュースで乾杯をした。この部屋はCDに囲まれた一角にオーナーが座って機器を操作。部屋中

缶ビールの空き缶が見事に天井近くの梁まで飾ってある。もちろん世界(?)の瓶ビールの蓋の飾って

あっていい雰囲気の部屋になっている。みんなすっかり打ち解けて、いい気分で眠りに着いた。

朝食前、近くに散歩に出たブタさんとベアちゃんを追いかけて外の空気を吸いにいった。

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  「ブットレア」

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 「あじさい」の色がまだ鮮やか。

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 遠くに目をやると広い安曇野の景色が。

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 栗の実がたわわにになって、秋が楽しみ。

もう、これだけで安曇野を満喫した気分。「今日、山に登るのかしら?

もう帰ってもいいみたいな気分」と、つい言ってしまった(しまったー!)

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  食卓に高原の風と共に朝日がさして、いい雰囲気で食欲も増すというものだ。

おいしい朝食が終わると、やはり我に返ってタクシーが来るまでに荷物をまとめた。

オーナー(昔はペアレントと呼んでいたなぁ~)に挨拶もそこそこに、タクシーに乗り込むと、

もう気持はすっかり「山モード」になっていた。
ギャラリー
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