やまねの日記

やまねの山歩き

2011年07月

烏帽子岳 ~山頂へコマクサのプロムナード

続き
烏帽子小屋の前は【イワギキョウ】が一面に広がっていた。小屋の方が保護してここまで

雲上のガーデンに育てあげたのでしょう。1年のほんの一時期、丁度、見頃の花に出会えて

なんと幸運な事だろう。どれも撫でたくなるくらい可愛い。

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その中に白いコマクサが目を引いた。

取りあえず、小屋で宿泊手続きを済ませて、烏帽子岳に登る事にした。

全く展望は絶望的でも雨は大丈夫のようなので、一応、雨具、水、デジカメだけは持って、

12:40に小屋を出た。

地図によると烏帽子岳往復はのんびり歩いても2時間あまり。充分な時間があるので展望のない

砂礫の道をキョロキョロしながら進む。

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コマクサが脇の斜面に咲いている。そこからは、コマクサのプロムナードの始まりだ!

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斜面が落ち込んで見えなくなる所まで一面のコマクサ。しかもどの株も開花している。

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【ミヤマコゴメグサ】これは指先くらいの大きさ。

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【タカネニガナ】やはり稜線上の植物は背が低くガッチリとした印象を受ける。

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【烏帽子岳】の手前の【前(ニセ)烏帽子】を越えるのだが、その山頂は?と見ると剣の刺してある所が見えた。
ここが【前烏帽子岳】の山頂。

いよいよ【烏帽子】を目指して下ろうとしたら向こうから、午前中、ブナ立尾根でお会いしたカップルの2人に出会った。

そこで、しばし山談義をした。山で出会うと誰もが自然と会話が弾むのが楽しい。

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【南沢岳】【不動岳】方面との分岐に出た。

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【タカネツメクサ】

いよいよ【烏帽子】の岩の尖峰への鎖場

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登るY子ちゃん

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子ガニのヨコバイと言えるでしょう。向こうで「OKよ!」とY子ちゃんが言っている。

山頂の直下に「烏帽子岳」の木柱が立っているので、2人で「貴女が先に行って」としばし

譲り合いをしてしまった。

それなら!と

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2人で一緒にタッチしよう!!(足場が狭くて苦労した)

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ここが【烏帽子岳】のてっぺん。右下にタッチした柱が見える。

まわりが何も見えないのでかえって怖くなかったようだ。

山頂の近くの岩に座って、しばし、おしゃべりをした。山頂を2人占めにして、まったりと

良い時間を過ごせて本当に来られて良かった~、としみじみ感じた。

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鎖場をくだる。落ち着いて通過すれば大丈夫。

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帰り途

小屋に戻って、夕食まで少し余裕があったので、小屋前のベンチに座ってイワギキョウの花を

見ながら熱いコーヒーを入れて乾杯!これ又、至福の時と言えましょう!

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夕食。とても美味しかった。

宿泊者の数もまぁまぁでゆったりと休めた。この烏帽子小屋は素晴らしい。 

とにかく掃除が行き届いていて(特にトイレは清潔、無臭に気遣っている)古い小屋でも、

気持ちよく過ごせた。スタッフの方々も優しい。

良い気分ではあったが、明日の天気がちょっとダメそう。

ウ~ン、烏帽子岳の姿すら見られずに下るのは残念・・・。

続く。

烏帽子岳(2628m)~ ブナ立尾根を登る

7月22日、【七倉駐車場】まで車で行き、駐車場で隣りの車で身支度をしていたご夫婦を誘って、

4人で6:30に予約しておいたタクシーに乗った。【七倉】~【高瀬ダム】の区間は一般車の

乗り入れを禁じている。ダムの壁を九十九折りに10分も登ると、ダムに着く。

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ここで下車して前方のトンネルを抜けて行く。

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おおよその地図右上にチームの目的【烏帽子岳】が載っている。
左上に昨年行った【三俣蓮華】がある。

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トンネルの次は吊り橋を渡り【濁沢】へ向かう。

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もうひとつ丸木橋を渡る。右手奥に見える滝の手前に登山口がある。

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30分で【ブナ立尾根】の登山口に着いた。

チョット緊張した。この登山道は北アルプス3大急登の一つで【烏帽子小屋】まで約6.5㌔、

標高差1230mを登る。小屋まで5時間半の予定。7:15に取り着いた。

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大好きな【センジュガンピ】が迎えてくれた。

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この尾根には12の区間に番号が付けられてあり、それが展望のきかない樹林帯を登る者の励みとなっている。
大きく7と書かれた所。8:30

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一息ついたらまた急登が続く。

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イチヤクソウ

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6番、5番(手前で15分の休み。行動食を摂ったり・・9:25)を過ぎて10:05に4番の
広場になっている三角点(2208.5m)に到着。
ここにはおにぎりを食べている人、ゴロっと休んでいる人などに出会った。(5分休み)

地図を広げると、大分登って来たなぁと言ったが、やまねはかなりの息切れがした。

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アカモノ

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2208.5mの三角点を出てすぐに『タヌキ岩』と名札のある大きな岩を通過する。ここはその裏手の岩

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3番の地点(10:40)通過

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オオヒョウタンボク。実は真っ赤だが有毒。

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見逃しそうな2番の札。(10:55)

Y子ちゃんはスタスタと軽快な感じで登って行くが、やまねは喘ぎながら、この辺りになると
膝までガクガクしてきてしまった。

しかし、ペースの落ちたやまねを見捨てずに後方を気にしながら登って行くY子ちゃんのお蔭で
1番の地点に到着(11:25・10分休み)

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展望はきかないし、ガスっていてまわりを見ても幻想的な雰囲気が漂っている。

「わ~1番も過ぎて、間もなくだね」と言うと疲れより少しワクワク感まで湧いてくる。

しかも左手にお花畑が広がっている場所に来た。まだ雪渓が溶けて間もない感じ。

雪解けを待ちかねたように一斉に咲き初めている。

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ミヤマキンバイ

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アオノツガザクラ

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コイワカガミ


チングルマとか

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大好きなウサギギクが迎えてくれた。

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11:55「小屋だよ~」とのy子ちゃんの声で「わ~着いた!着いた!」と小走りで青い屋根の【烏帽子小屋】へ向かった。

登山口から4時間40分(休憩約40分)で無事、チームは到着した。

夏山へ発進!

今年も夏山の季節が到来し「チームやまね」も1カ月程前から計画を立てた。長い休みが取れない

ので2泊で【南アルプス】と決めて小屋泊まりの予約まで終了。なのにどうして台風なんかが

居座るの!やまねは【南アルプス】と相性が悪いのだろうか?【北岳】での泣きたくなった思い出

もまだ日が浅い。

出発前日も林道が通行止めとなっては「行き先変更」を余儀なくされた。

【北アルプス】の方面が天候的にもマシかな?との素人考えから前日夜に中止は回避した。

1日目
 
東京~大町(長野県)まで。「余裕」で朝10時に家をで出た。時間はたっぷりあるのし、中央道

の【笹子トンネル】を抜けると突然の晴れ!岡谷で降りて、【高ボッチ】に寄ってみた。

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 国道から10㌔山道を車で登れば、【高ボッチ】のアルプス展望台に着く。

そこから10分も斜面を歩くと山頂だ。

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 一応、記念写真を。晴れているとバックに【八ヶ岳】の山並みが見える筈。

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 【諏訪湖】が綺麗に見える。南アルプス、富士山は残念ながら雲の中。

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 北アルプス展望台。こんなに空って広かったんだ!

紫系の花が咲いていた。

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 ウツボグサ

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 ハクサンフウロ

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 ナデシコ

良い気分の2人は「後は信州蕎麦と温泉だ」とすっかりリゾート気分。こんなで明日、登山が

できるのだろうか?

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 塩尻市の「道の駅:小坂田公園」の蕎麦。昼飯の2回目(午後4時)

美味しい蕎麦をいただいて、夕食のお弁当を持って【大町温泉郷】に着いたのは午後6時。

明日に向けて、温泉に浸かって早々に寝床に潜り込んだ。zzz・・

白馬 花のトレッキング ② 八方尾根 ~白馬村

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 「お~い!ここよ~」と手を振るやまね。(モモンガさんからの画像)


八方池でのんびりと昼寝をしていると、「黒雲が出てきたので、そろそろくだろうか?」と言われ

池の回りを写真を撮りながら1周した。

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 群生しているのも良いが、1輪で咲いている【ニッコウキスゲ】が好きだ。

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 【ムシトリスミレ】初めて見ました。よろしく!

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 【テガタチドリ】

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 「天狗の頭」がちょっと見えたのだが。

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 【コイワカガミ】

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 【ユキワリソウ】なんと可憐な花なのでしょう。

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 【チングルマ】所によってもう「毛槍」になっていた。

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 【イブキジャコウソウ】「タイム」の良い香り

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 【ネバリノギラン】でしょう。触ってみなかったので・・。

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 【ハクサンシャクナゲ】

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 【シロバナニガナ」】

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 【シモツケソウ】

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 【コバイケイソウ】丁度、見頃の花。

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 【タカネバラ】これも、あまりに可愛らしい ので再登場!

【兎平】近くまで来た時「ゴロゴロ」と嫌な音が響き始めた。お茶など飲みながら、展望を

楽しんでいたが、ゴンドラが止まったらたいへんと、急いで乗り込んで下山開始。

駐車場に着いた途端、雨がぱらぱらと降ってきた。グッド・タイミング!

家に着いてしばらくすると豪雨となり夕方、裏を流れる【姫川】を見ると凄い濁流となって

いた。もう、雨の方は弱まっていたので、皆で「濁流」を見に散歩に出かけると・・

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 ココアかチョコレートドリンクのような色で水量が増大だ。

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 橋の上から流れを眺めていたが、5時も過ぎると日差しが傾いて、やまねも「足長おばさん」に変身。

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 流れに沿って2キロ位のお散歩。

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 こんな所に可愛らしい「道祖神」

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 家に戻ると裏の山に見事な虹が架かった。しばらく見ていると二重の虹となった。

明日のお天気を約束されたような気がした。
 

白馬 花のトレッキング ① 八方尾根

7月11日、梅雨が明けたとの事。モモンガさん夫婦と友人のKさんの4人で八方尾根の八方池まで

花のトレッキングを楽しんだ。Kさんは弟さんのプレゼントのトレッキングシューズで

トレッキング・デビュー。ゴンドラ、リフトで【兎平】まで登り歩き始めた。

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 歩き出してすぐにお花畑が拡がって期待感も高まる。

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 【イワシモツケ】

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 【ヨツバシオガマ】

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 【コバイケイソウ】【ハクサンタイゲキ】白馬村が俯瞰できる。

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 【イワイチョウ】と【ハルリンドウ】

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 【ミヤマアズマギク】

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 30分も歩くと、少し先を行くモモンガさんが「ヒェ~気持ちいい~」と喜びの声をあげている。

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 コースの下の斜面の残雪を通る風が冷たい冷気を吹き上げてくれる。

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 また見つけた!【ミヤマダイモンジソウ】

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 【ハクサンチドリ】と覆いかぶさる【ワタスゲ】

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 《黒菱平 》への分岐。少し行くと上の方にケルンが見えてきた。

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 【イワイチョウ】

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 《八方ケルン》八方池までに3つのケルンが建っているが一番上のケルン。

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 ケルンにはめられている板

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 【ハッポウウスユキソウ】
 八方尾根の固有種

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 【キバナノカワラマツバ】

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 【タカネバラ】八方池の手前。

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 あっという間に【八方池】に到着した。雲が多くて白馬三山は望めないが後の「天狗の頭」が
時おり雲が切れて姿を現した。手を振るモモンガさんとKさん

以前、「唐松岳」から下山してきた時はまさに池を埋め尽くす程の人でがっかりしたが、この日は

池のほとりでお昼寝までしてしまった。いつまでも居たいなぁ~。 

続く 
ギャラリー
  • 北アルプスを行く(燕岳~大天井岳~常念岳)③
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