
【鍋割尾根】の幻想的な風景
この尾根を西に約30分のアップダウン(下りは殆ど)で鍋割山荘のある山頂に着く。
「ぎゃっ!巨大!」と近づいた。


ツキヨタケ?シイタケのお化けのようなキノコがびっしりと生えている。

少し先にも倒木にデッカイのがいっぱい張り付いている。「こんなガスっているところで目に
入ると不気味よね」と話しながら目をあげると「ぎょ!」動物かと思った動くモノが!
「な~んだ、人間か。びっくりした」(本当に怖がりのやまね><)その日、初めて行き遭った
1人の男性。何やら手にしているのはキノコ?「採ったんですか?」と尋ねると「スギノキタケ(
と思ったが聞き違ったかも)という物で少しヌメリがあって、味噌汁に入れると美味しい」と
いって、沢山、持っていた。すかさず巨大キノコを見せて名前を聞くと、やはり《ツキヨタケ》で
毒があって、月光にボーっと光るのだそうだ。子供の頃、図鑑で見た事あったのを思い出した。
その人に《ナメコ》があった所を教えてあげた。きっとあの人のお腹に美味しそうな《ナメコ》は
収まったことだろう。その日は鹿も現れず、もう、山荘がぼんやりと見えてきた。

【鍋割山荘】に到着だ!

道標を過ぎるとすぐに山荘の入り口だ。
小屋に入ると先陣に男性4人がもう鍋焼きうどんを食べ終わって歓談している。急いで草野さんに
うどんを注文してからザックを下し、カッパを脱いで、靴も脱いで「これぞ山頂のリラックス」状態で、出来上がりを待った。

「うぁ~きた、きた」1年ぶりの《鍋焼きうどん》 材料を全部、歩荷して、かぼちゃの
天ぷらも手作り。これだけたっぷりの具材の入った(優しい気持ちも入っていま~す)鍋焼きうどん。「美味しい!温かい!」の言葉だけであっと言う間にたいらげた。

雨でコンロを車に置いてきたこともあるけれど、3か月ぶりに山歩きの再開を祝って山荘の
コーヒーで乾杯をした。このコーヒーがとても美味しくて、来年からのチームやまねのメニューは
《鍋焼きうどん+コーヒー》のセットメニューになりそうだ。
こたつに足を投げ出していると2人の山ガールが登ってきた。可愛い「山スカ」を着用。2人共
ミズヒ沢に置いてある水2Lのペットボトルを担いで来てくれた。
ちょっと上を見上げるとこんな張り紙が。

タイムリーなこと!「今夜、この前半に出るから見て下さいね」と草野さん。
いつも9時頃は居眠りしたりの時間だけど、Y子ちゃんとケータイで知らせ合おうと言う事で
番組初っ端に登場した「料理の怪人」を拝見することが出来た。100kg以上の歩荷を5~6回、いまでも60kgを担ぐという草野さんに感謝の拍手。
草野さんに「何処から登ってきたの?」と聞かれたので「小丸コ~ス」と答えると、「あそこは
歩く人が少ないからヒルが多いんだよ。いなかった?」と言われて「ゾ~!」知らぬが仏で
気が付かなかった。【後沢乗越】の方は登山道をずっとバーナーでヒルを焼き払ってくれたそう
だ。それでも道幅の広い林道の端は歩かない方が良いとアドバイスしてくれた。前に【大山三峰】
でヒルの襲撃に遭い、泣きそうになった事を思い出した。

山頂に石柱・鍋割山(1272.5m)を見つけて一応記念写真。

「さようなら!お世話になりました!」

帰途についた。下り初めてすぐに木道となっていた。

マムシ草が緑の実をつけていた。もう少しすると真っ赤になるのだろうか?

予定通りの時間で【後沢乗越】を通過。

少し空が明るくなり西に【檜洞丸】らしき山が見えた。

まもなく【ミズヒ沢出合】

無事に《勘七橋》に戻ってきた。山々はもう半月もすると紅葉となることだろう。