7月28日の早朝4:30頃、小屋の前に出てみると空は晴れ渡り、素晴らしい眺望!

【三俣蓮華岳】の上にまだ月が。。。

目を転じて【鷲羽岳】を眺めると薄い色の朝焼けで、雲が染まっていた。

小屋の真正面の奥に【北鎌尾根と槍】が初めて全貌を現してくれた。

北鎌尾根を従えた【槍ヶ岳】のズ~ム
朝の至福のひと時を過ごした後、朝食となったのだが、Y子ちゃんは胃の具合が悪いと言って
食事があまり進まない。昨日から【鷲羽】をピストンして余裕があったら《黒部源流》まで行こう
と予定していたが、Y子ちゃんの具合があまり良くない。診療所(岡山大医学部)が開設
されていたので、診て貰った。(最初は嫌がっていたが、訪ねて良かった事が2つ。1つはお昼
前にすっかり治った事と、診て貰った先生が素敵な方で2人とも大喜び!)先生に苦そうな薬を
出して貰ったが良くならないので布団に横たわるY子ちゃん。「今日は止めよう」。やまねは
そう言ったが「折角、このために来たのに、やまねさんには登ってもらわないと・・・」と
Y子ちゃん。診療所の先生は「昼まではここに居ますよ」と言われたので、少しでも【鷲羽】に
取り着いてくる事にした。これで2人の気持ちは済む(やまねは出かけなくても構わなかったが)
とした。
7時過ぎに山荘をトボトボと出発した。

出発してハイマツの茂みの道を行くとやはり右手の【槍・穂高】の雄姿に目が行ってしまう。

【鷲羽】の開けた登山道への手前、少し東側から振り返ると【三俣山荘】と【三俣蓮華】が。

30分もジグザグの登山道を登るともう、小屋が小さく見える所に来た。3人の登山者は【水晶】
の方から縦走してきた。向かいの高い山、【三俣】とこちらの【鷲羽】の鞍部に【三俣山荘】があるのがよくわかる。

【黒部五郎岳】とカール

あぁ、またしても【槍穂】に目が向いてしまう。その手前、【西鎌尾根】の眺め。

目を転じると、黒部川源頭部の谷を挟んで【祖父(ジイ)岳】。この裏に【雲ノ平】が拡がっている。

もう少し登ると右手にちょっと平な展望台みたいなところがあった。丁度ケータイが鳴ったので
登山道からずれてそこは繋がるんだと思いながら話した。すると眼下に【鷲羽池】が。
周りの展望と眼下の景色を暫し、楽しんだ。

【双六】の奥には【笠が岳】の山頂部が望める。その左に【乗鞍】手前に薄っすらと【焼岳】

【祖父岳】方面のパノラマ。右奥に【薬師岳】

上を見ると、もうすぐ【鷲羽岳】の山頂だ。ちょっと考えたが「やまねの鷲羽の山頂」はここにした。やっぱり2人で来たからテッペンは一緒に行きましょう。

下り始めた。見納めに【槍】と【北鎌独標】、手前は【硫黄尾根】

「ありがとう!鷲羽岳!」振り返って、そう叫びたかった。

《ミヤマキンバイ》が「またね~!」と言っている。
山荘に無事に到着した。Y子ちゃんはまだ横になっていたが、「双六小屋にも診療所があるので、
治らなかったら、そこの先生に診て貰って下さい」といわれ、のんびりと双六小屋まで頑張る
事となった。Y子ちゃん、頑張れ!