2009年1月16日、新春の山歩きに行った。高松山(801,4m)へのアプローチは小田急線・新松田駅から
バスで約15分ほどで「高松山登山口」に着く。この日のメンバーはY子ちゃん(3ヶ月ぶりだ!)と
Kさんの3人。この山の難点を挙げると、トイレが登り口にあるだけ。新松田駅のトイレを利用した
ばかりなのに3人で、もう1度、このトイレに行く事にした。

トイレの前にあった地図。これから【ビリ堂】経由で山頂に向かう。
ちなみに、このトイレは新しくて気分良く準備を整えられた。お勧めだ。
標識に従って舗装された農道を登って行く。みかん園や畑の中の道が続く。

農道の合流点の標識。
しばらく行くと送電線鉄塔の下にでた。足柄平野、海までよく見えたが、反対側の木々の間からは
素晴らしい富士山の姿に暫し見とれたが木の枝が邪魔をして写真が撮れない。

農道終点の道標前で。KさんとY子ちゃん。

この辺りは薄暗い森の中を歩く。「水源の森林」と言われているようだ。

【ビリ堂】に着いた。「お堂」はなく、小さな「馬頭観音」が2体、建っているだけだ。

観音様の頭が馬の顔をしている物と思っていたが、頭の上に馬の顔の飾りが付いていた。
馬の顔がよく見ると可愛い。
さて、【ビリ堂】から35分で高松山の山頂直下の稜線までの急斜面だが、登山道が崩れていたので、
倒木をまたいだり、乗り越えたりして登った。先頭を登っていたKさんが、どんどん左上へ
登って行ってしまった。「上で待っていてくれるでしょう」と、Y子ちゃんとやまねは右上の方が
少し青空が広く覗いている様だったので、途中で右へトラバースしながら登って行くと、正規の
登山道に行き着き、間もなく稜線上に出た。Kさんが居ないので、大声で「Kさ~ん!」と2人で
何度も呼んだ。やっと返事が返ってきて、ホッとした。5~6分でようやく姿が見えて一安心。
合流できた。Kさんは、稜線まで登って右へ行こうとしたら、崩れていて行かれず、下りながら
私達の方へ来たのだ。やはり2人以上で行動するときは、固まって行動すべきだった。Kさんに
待つように言うべきだったと反省した。
ともかく、無事に合流できて、あと5分も歩けば山頂だ。

Kさんを待っていた山頂手前。雪が残っていた。

「あと5分だ。頑張ろう」前を行くKさんとY子ちゃん。
山頂は以外に広い原っぱだった。この日は風邪もなくぽかぽか陽気。昼寝をしたくなるくらい気持が
良い。

とりあえず頂上で記念撮影。三角点もある。「高松山山頂(801,4m)」の標識がない。
「頂上」としか書いていない。
「富士山が見えないわね~」と言いながら山頂の端の方へと歩いて行くと、「ワォ~!素晴らしい
富士山がみえた!」

素晴らしい~。久しぶりに綺麗な富士山を見た気がした。


さぁ、おまちかねのお昼ごはん。やまねは「キムチ鍋」にお餅を入れて、グツグツと煮て、
デザート?に「干し芋」を炙って、最後はY子ちゃんのコーヒーでランチは終了。もうお腹いっぱい。
後は昼寝!状態となった。しかし、帰りは東側に約2時間、バスの時間までに下山しなければ
ならない。急な階段の道を下ると緩やかな尾根道となる。

「アブラチャン」の林の道をすぎて、どんどん下って行く。
【尺里(ひさり)峠】の分岐に着き、これから長い舗装道路を行く。

陽だまりにスミレの花が咲いていた。

【田代向】のバス停を目指す。

下りの途中、大山、丹沢連峰が綺麗に眺められた。

茶畑が」綺麗に刈り込んであって、まるで緑色の「カマボコ」を並べているように見えた。

いよいよ、集落に入って、こんなに可愛い絵が描かれた消防の倉庫があった。新年にピッタリの
絵柄。
【田代向】のバス停はちょっと分かり難くて、余裕を持って歩いたのに、バスの来る時刻の2分前に
到着した。「間に合った~!」と待合室に入ったら、時刻通りに「新松田駅」行きのバスが来た。

新松田駅前の【モンタナ】と言う昭和の時代の匂いのする、喫茶店でY子ちゃんと私は、芸術的な
「フルーツパフェ」を注文した。「いつもはフルーツあんみつだったわね」と言いながらナマの
フルーツのよい香りを楽しみながら、食べて一息ついた。

夕方4時半過ぎ。新松田駅の構内の渡り廊下の窓から外を見ると富士山が見送ってくれた。
新年始めの山歩き。気持のよい一日だった。