Y子ちゃんは「何とか双六小屋までは行けると思うし、そこにも診療所があるので安心」という事
で、やまねが【鷲羽岳】から戻ったらすぐに出発準備を始めた。小屋のスタッフに巻き道の状態を
尋ねると「数か所、雪渓を通るが気をつければ大丈夫でしょう」と言われ、まず「巻き道分岐」を
目指して10時過ぎに出発した。

45分で分岐の【三俣峠】に着いた。ずっと登りが続きY子ちゃん、辛かっただろうなぁと
と思い2人で付近の石に座って休んだ。「少し、お腹に入れない?」とドライフルーツ入りの
「残りパン」を渡すと「凄い、美味しい」と食べている内に「何だか胃の具合、良くなった!」と
言うので「え~!良かった!」一安心した。巻き道を、こちらに3人の人が歩いて来るのが
見えた。巻き道も大丈夫そうだと、元気に出発した。
暫く行くと、猫の様な声が聞こえてきた。ひょっとして?と思って声の方を見ると、いました!

雷鳥の親子だ。

子鳥は後足を必死で突っ張って岩を登っている。それを心配そうに周りに敵が居ないか監視を
している親鳥。ほほえましい光景だ。

そんな雷鳥の姿を見送って、右手に昨日歩いた双六~丸山~三俣の稜線を見ながら行く。

こんな雪渓を何カ所か渡り、アップダウンの道を1時間半程歩いた。雪渓の通過には踏みぬきそうな所もあり、少し回ったりして神経を使った所もあった。

そんな時に可愛い花に出遭うと気持ちがフッと軽くなる。【ミヤマダイコンソウ】


それでも予定時間通りに【双六岳】との分岐に着いた。小さな立看板が立ててあったが、アイゼンはなくても充分可能だが、雪渓の先端部の通過は気をつけたい所だ。
もう、15分足らずで双六小屋なので、少し腰をおろして休憩を取った。Y子ちゃんもすっかり
元気を取り戻して食欲も戻ったみたいで本当に良かった。今日の予定はここまでと【双六小屋】に
宿泊を頼み、念のため診療所の医師に助言を頼もうとしたら「先生は不在です」との事で、「それ
ならば、頑張って【鏡平】まで下ろうか?」とY子ちゃんの提案で午後2時に双六小屋をあとに
た。
た。

【花見平】のお花畑

【鷲羽岳】も見納め。

【弓折乗越】付近に咲いていた【ニッコウキスゲ】

同じ所のお花畑。【コバイケイソウ】が手を振ってくれているみたい。ハクサンイチゲ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ。みんなともお別れだね。
午後3時半に【鏡平山荘】に着いた。「やまねさんは一昨日も泊まられましたね」と言われ、
空いていたので広い一部屋(多分、10人位の)に2人で泊めてくれた。
しかも夕方遅く【三俣山荘】でお世話になった医師が男の子連れで現われた!嬉しき偶然だった。
「何も、この広い部屋で隣同士に布団を敷くことないわね」と両隅に布団を敷いて昨日のウップン
を晴らすみたいにザックの中身を布団の回りに並べた。
ひとつ、残念だったのは夕食のメニューが2日前と同じだったこと。
Y子ちゃんは4日ぶりにやっと睡眠が取れた。翌日、名物「カキ氷」を食べたかったが、とても
気温が低く、雨の中を【新穂高温泉】を目指してひたすら下った。週末が近いせいか、登りの
人が多い。滑る岩の道に手こずりながらも【わさび平小屋】まで一気に下った。
待ちに待った《ラーメン》の美味しかったこと!!思わず「う~ん、美味し~い!!」と言ったら
Y子ちゃんに「TVの旅番組に出られる」と言われた。
沢山の体験をして、無事に終えられた事に感謝!









