7月29日の早朝。激しい雨音で目覚めた私たち。「こんなに酷い雨の中を歩くのいやだ~」と叫んだ
ところで、止んでくれる雨とも思えない。昨日の食欲不振がケロッとなおったら朝食でばん回した。
ご飯をお代り!これって初めて。何とか雨の中でも歩けそうだ。
雨も、こ止みになり、6時に【北岳山荘】を出発した。山荘の左手の「診療所」前を通った時、心の
中で「お世話様でした」と、お礼を言った。昨日の苦しさを思うと雨もさほど気にならない。
山頂への登りにかかると結構な風も吹いてきた。上から下りてきた人が「良い風、吹いていますよ」
と言われたとおり、時々、岩に張り付きたくなりそうな風が吹いてきた。みんな、口も開かずに足元に
気をつけながら登っていく。立ち止まっていると風雨で寒いくらいだ。先日の大雪山系での遭難を
思い出す。多分、何倍もの風雨にさらされたことでしょう。合掌。
しかし、確実に登って行って、「えっ、もう山頂?」と思った位で再び【北岳】の山頂に到着した。
眺望はない。、ここからは、下る一方だ。山頂でお会いした人が、昨日、山荘行きを断念して
【肩の小屋】に泊ったら大混雑だったとのこと。天候悪化で【肩の小屋】に泊った人が多かったようだ。
小屋で、しばらく休憩した。温かいココアは本当に美味しかった。
予定では、【八本歯のコル】を通って【大樺沢二俣】から【広河原】に下るつもりだったが、
八本歯方面は「通行禁止」の標識が掲げられていた。
私たちは【肩の小屋】から【小太郎尾根】を15分くだると、【白根御池】との分岐から大樺沢の
【二俣】にむかった。途中、花の写真を撮りながら記録を取っている男性が二人。黙っていられない
やまねは「何を撮っているんですか?」と尋ねると「北岳の絶滅危惧種の植物を調べている」との
事だった。

【クルマユリ】北岳では殆ど、鹿に食べつくされてしまったそうだ。そう言われてみると
見なかったなぁ。

【キタダケタンポポ】

【キタダケキンポウゲ】北岳の固有種。踏まないように気をつけましょう。
そして、


右手の斜面は雨で緑がとてもきれい。下草はシダの絨毯でで覆われていた。

1時間20分で【二俣】に着いた。広場のようで仮説トイレも設置してあった。沢は雪渓で覆われていた。

【八本歯】へはこの沢(雪渓)を渡る事になる。
小休止してから雪渓添いに下っていく。歩き難い道が続き、ようやく、川岸から樹林帯に入っていくと
周りの景色が一変した。



渓流の音が次第に大きくなり、あちらこちらから小さな滝となったり、細い渓流が色々な方向から
流れ落ちてきている。やがて大きな流れに呑み込まれていく。

幻想的な森に迷い込んだみたい。

こんなに素晴らしい所を歩けてよかったね。

でも、最後には小川のせせらぎ(?)の中を歩く事となった。

渓流の道のあとは、膝のガクガクに泣かされながら下るのみ。ようやく【白根御池】と【二俣】の
分岐に着いた。これから登るグループに会った。「頑張ってください」としか言葉が出ない私たち。

「わぁ~、やっと【広河原山荘】に出た!」
4人とも無事に12時半に山荘前についた。苦しい事も多かったけれど、もちろん感動もたくさんの
【北岳】山行。ありがとう!!









