山小屋の朝は早い。しかし、4時半から朝食開始は初めてだ。朝食は(も?)しっかりと頂いて、
昨日の濡れたカッパ、スパッツ、ザックカバー等の整理に手間取り、6時10分に小屋を後にした。
【草すべり】は直登コースなので、遠慮したかったが、前に出た人達はどんどんと【草すべり】を
登っていく。結局、我等も【草すべり】に取り付いた。

しばらく登り、振り返ると【白根御池】が俯瞰できた。【鳳凰三山】の展望も良い。

ずっと急登が続く。

間もなくダケカンバの樹林帯となるが、急斜面の木々は重い雪に耐えて皆、こんな形に張り付いて
いる感じだ。

北岳山頂も大きく迫ってきた。
次第に疲れと酸欠で、喘ぎながら、休みながらの行程となった。
それでも2時間ほどで稜線近くまで到達した。
【草すべり】は高山植物が豊富で、一息つく度に可憐な花たちが癒してくれた。

白花の【タカネグンナイフウロ】

【ハクサンフウロ】

【ハクサンチドリ】と【キバナノコマノツメ】

【クロユリ】

【ハクサンイチゲ】
まだまだ、たくさんの花を見たが、「山で出会った花」にまとめたい。

上から丸太を担いだ若者が数名、下ってきた。小屋や道の修理に使うのだそうだ。感謝して道を
譲った。
最初のお花畑に出た。広々として休憩を取っている人が何人もいた。ところが、ポツポツと雨が
落ちてきた。昼からの筈なのに・・・。仕方なく、広い場所で良かったと、雨具を着込んだ。
もう、ひと登りしたら、【小太郎尾根】の分岐に着いた。
「わ~、着いた!」【小太郎尾根】の西側の斜面からの眺望は雨なのに、ここまで見せて貰って
大感激だった。

【ハイマツ】と【ウラジロナナカマド】の花の奥に【小太郎山】の頂上。その向こうにも・・・。

「南アルプスの女王」と呼ばれる【仙丈ケ岳】。その名に相応しい美しい山容だ。

その隣りには対照的な【甲斐駒ケ岳】の雄姿。花崗岩の白い山肌が印象的だ。

奥のほうに「中央アルプス」かと思ったら、どうも【八ヶ岳】のようだ。
【赤岳】【阿弥陀岳】が。


足元には【タカツメクサ】が群落であちらこちらから微笑みかけてくれているようだ。


【ホシガラス】そして

【イワヒバリ】でしょうか。山上の楽園という感じだ。

これを登れば間もなく【肩の小屋】に着く。

10時25分【北岳の肩】に着いた。
やまねは酷く疲れて、お弁当の半分も喉を通らず。これから山頂まで50分、さらに宿泊予定の
【北岳山荘】まで1時間余り、歩けるのか?不安でいっぱいになった。しかも、翌日は、山頂を
通らず【八本歯のコル】を抜けて下山する予定が、雪が多くて通行止めになっていたので、山頂を
登り返さねばならなかった。やまねは本当にピンチに立たされた。 続く。









