槍ヶ岳山荘は余裕があって、5人用の蚕棚を3人で占有できた。天候が心配で夜中の1時k頃から
1時間毎に目が覚めて、窓から(ベッド横の窓)槍穂と夜空を眺めた。満天の星が見えた時には
良かったと思い、4時に身支度をして外に出た。昨日、諦めていた人達が次々と穂先を目指している。
「人の居る内に穂先に登ろう」と、出発したが、後ろからも次々と人が来るので、やまねペースで
のんびりと登れなくて、気が遠くなりそうに喘ぎながら登った。
30分足らずだったので何とか堪えたが、コアラさん、ハリネズミさんも必死の登頂だったようだ。

歓声を上げる程ではなかったが、夜明けの美しさの中に浸った。

【穂高連峰】が。左手に最後の昇りの梯子。

山頂は、ご来光を待つ人で一杯になった。ところが、この人たちは殆どが韓国からのツアー客。
日本人は私達とほんの数人だったと思う。皆、祠の前で韓国国旗を拡げて記念撮影。こっちをむいても
記念撮影と、足の踏み場も確保が難しい位だった。「何か韓国に占領されたみたいね。この次からは
日の丸を持って頂上に立とうね」と話した3人だった。しかも、下りルートを守らずに勝手に上り
の梯子から下る人も居て・・。

下るハリネズミさん。すぐ後ろを降下中の人に「ちょっと、写真を撮らせてください」と言って
写した写真。
そしたら、その男性は韓国の人で、ジェスチャーで「あなたも撮ってあげましょう」と言って、
岩場でやまねを写してくれた。

ついでに甘えて、もう一度、待って貰って岩稜に健気に咲く【シコタンソウ】を見つけて
写した。
何とか無事に山頂を踏む事ができて景色にも感動し、何よりも無事に山荘に戻れてホッとした。
朝食を摂り、6時40分に山荘をあとにした。

朝の【槍沢】ともお別れをして、【飛騨乗越】に向かった。

【笠が岳】の堂々とした山容に見とれた~。


【南岳山荘】に揚げ荷中のへり。

【飛騨乗越】

【飛騨沢】
この日は14時半の【新穂高温泉】発のバスを予約してあったのでこの飛騨沢~新穂高まで、いつもの
様に、のんびりしてはいけないと言い合って、ひたすら下った。しかし【飛騨沢】のお花畑の美しさ、
高山植物の豊富さに何度も立ち止まってしまった。人の数も【槍沢】に比べてグッと少なく、
気分は良好だった。

【千丈沢乗越】分岐。8時

飛騨沢は高山植物が沢山咲いていた。【クロユリ】や【アオノツガザクラ】、【コイワカガミ】等
【槍沢】で会えなかった花も・・。


【槍平キャンプ場】を抜けて予定通り9時半に【槍平小屋】に。

9時半からラーメンが出来るというので、迷わず3人で美味しくいただきました!
結局ノンビリしてしまって、10時20分、大慌てで道を急いだ。樹林帯を下る。
途中、沢を渡ったり、「藤木九三」のレリーフを過ぎ、間もなく

【滝谷出合】に来る。左手奥の、【北穂高岳】から落ち込む滝谷を経て「雄滝」となっている。

木の橋を渡り、又、樹林帯を下って行く。30分位、過ぎた辺りで、膝はガクガクして、足が
攣りそうな雰囲気~。「ちょっと、待って!アリナミンを飲む」と言って、ハリネズミさんから
もらって、飲んで一息ついた時、突然、怖ろしい事が起こった。左の樹林の上の方から「何か」が
大きな音をたてて、襲って来るというか、私達の上に落ちてくる!「ズシズシ!」とも「ダッ!ダッ!
」と凄い音と共に来たので、「これ何?きゃ~!!」とコアラさんとやまねは叫びながら前に、
走って逃げ、ハリネズミさんは、その場にしゃがみこんだ。《もう、来る!》と思った時、その
怖ろしい「何か」の音が消えた。「今のはなんだったの?!」。コアラさんは《熊?》ハリネズミ
さんは《変な人が崖の上から襲ってきたみたい》やまねは《落石?》「本当は、雪男が襲ってきたの
だと思ったが」。結局、《猪》が私達の怖ろしい絶叫で返って怖がって向きを変えたのでは?という
「事」にした。私達は余りの恐怖で、膝のガクガクのうえ、足の震えが止まらなくて暫し、留まったが
それも怖く、よろよろと歩いて、ようやく【白出沢出合】に着いた。沢を渡ると林道となったが、
それから1時間半。なかなか辛い林道歩きだった。【新穂高温泉】にバス発車の20分前に到着できた。
それでも、良い思い出もいっぱいに 、特にハリネズミさんは、初めての3000m越えの体験。
感動も大きかった事でしょう。色々とお二人にはお世話になりました。ありがとう!









